生産者個人では発揮することが難しいスケールメリットを強みに、合理的・効率的に組合員の生産した農畜産物の販売を担い、販売計画の作成から輸送手配、各市場やユーザーへの販売、代金回収までトータルで行っています。
農産販売事業
各種貯蔵施設では農産物の集荷・貯蔵・選果・出荷まで一貫して行っています。
農産部門では農産物の収量・品質向上のため、毎年の気象状況等に応じて生産者への技術指導を都度実施し、収穫・受入後は販売計画に基づき関係部門と連携し有利販売に努めております。
種子馬鈴薯貯蔵庫

士幌町の基幹作物である馬鈴しょの生産には「種子の安定した貯蔵・供給」が不可欠です。種子馬鈴しょの各世代(原種・採種)を秋の収穫から春の配布まで高品質に維持するため、約6,000tの種子を一定の温度に保ち、換気も可能な原種・採種馬鈴薯貯蔵庫が昭和49年に建設されました。
麦乾燥調製施設

乾燥施設1棟、乾燥貯留施設6棟、貯留施設3棟(豆類兼用)、貯留サイロ3棟からなり、収穫期1日約2,500t、通産約18,000tの小麦を受入れます。
苫小牧農業倉庫

苫小牧市には、3棟で12,750坪の倉庫があり、主に米・豆類・澱粉等を収容し、物流基地としての役割を果たしています。
釧路農業倉庫

釧路市には、6棟で2,530坪の倉庫があり、主に肥料を収容しています。
畜産販売事業
士幌町は、全国屈指の家畜飼養頭数(乳牛約20,000頭・肉牛約56,000頭)を有しており、ホクレンが運営する十勝地区家畜市場を中心に年間販売頭数は、全国一を誇っております。販売された乳牛たちは、全国の酪農家に買われ全国の酪農生産の一翼を担っております。
また、全国酪農業協同組合連合会と協力した預託事業も展開しており、全国の乳牛育成牛を士幌町で預かり、全国の後継牛確保に貢献しています。
しほろ牛の販売について
士幌町は、ホルスタイン種去勢肥育事業を行っており、酪農生産者から生産される雄子牛を農協が肉牛農家に斡旋販売し、各肉牛農家にて肥育を行っております。肥育された肉用牛は「しほろ牛」「しほろ牛CROSS」「しほろ牛若丸」をはじめ、特徴ある3種類のブランド化を進め、地域団体商標登録等を活用し、ホクレンに全量販売しております。
販売された、「しほろ牛」は、全国のスーパーや小売店に販売やふるさと納税返礼品としても大変好評を頂いております。




生乳の販売について
かつて、生乳は買手企業に無条件で委託され、酪農家に不利な条件で取引が行われていましたが、士幌農協が初めて一元集荷多元販売の道を開き、集乳所の経営を通じて、全道に先駆けて指定団体制度の礎を築きました。
現在士幌で搾られた生乳は全量が農民工場のよつ葉乳業株式会社に出荷されています。
