士幌町農業協同組合が初めて澱粉工場経営に乗り出したのは戦後の農業会時代である昭和21年となっております。その後、昭和30年の大規模合理化工場建設を経て、平成13年には環境対応型の最新鋭工場を新設し、1日あたり1,400~1,500トンの原料を処理しています。
平成29年には、「ISO22000」、翌平成30年には、「レジリエンス認証」を取得しており、不測の事態においてもユーザーが求める高品質な製品の安定供給を行う体制等を構築しております。
所在地
住所 | 〒080-1219 河東郡士幌町字士幌西2線161番地 |
---|---|
電話番号 | 01564-5-2313 |
澱粉工場 探検日記

原料集荷
原料の馬鈴薯は、生産者の畑から直接運び込まれます。 1日に約120台の受入を行います

受入
土や石を取り除き、運び込まれた馬鈴薯の重さを計ります。 また、馬鈴薯に含まれている澱粉の割合を測定します。

一時貯蔵…ポテトビン
運び込まれた馬鈴薯を一時貯蔵します。

洗浄…ロータリーウォッシャー
馬鈴薯に付着している土等の汚れをきれいに落とします。

前処理…スケールコンベア
製造工程に投入する量を調整します。

磨砕…ウルトララスプ
馬鈴薯をすりつぶし、液体状にします。

汁液分離…デカンター
すりつぶして液体状になった馬鈴薯を固形分と液体に分けます。
固形分の中に、澱粉と繊維分が含まれ次の工程へ送られます。
馬鈴薯の80%は水分です。
この水は排水処理設備で浄化され河川へ放流します。

篩分け…セントリーシーブ
固形分の中に含まれる繊維分を分離し、澱粉粒子を抽出します。
分離された繊維分は「澱粉粕」となり焼却炉に送られます。

濃縮精製…セパレーター
不純物を取り除き、澱粉粒子の純度を高めます。

脱水…バキュームフィルター
精製された澱粉の液体を脱水します。

乾燥…フラッシュドライヤー
蒸気により加熱された空気の流れの中に脱水した澱粉を投入し乾燥します。
空気を加熱する蒸気は、セントリーシーブにより分離された「澱粉粕」を脱水し焼却処理した際の廃熱をボイラーで回収することによって供給されます。
このサーマルリサイクルを行うことで、化石燃料の使用量を削減し環境負荷の低減を図っています。

製粉…ジャイロシフター
ごくごく小さな網の目の篩いを通し、固まりを取り除きます。

袋詰め…オートパッカー
紙袋に澱粉を詰めます。
紙袋の大きさは25kg、20kg、10kg、5kgなどお客様の要望に応じていろいろあります。
また、1000kg、500kgのフレコン袋の荷姿もあります。

包装ライン
充填後の紙袋について、異物と重量のチェックを行い、口封します。

製品倉庫
主に食品加工向けとして、お客様に届けられます。

澱粉工場 施設紹介
澱粉工場 製造棟

貯留サイロ

1万トン、5千トン 各1基
澱粉工場 製粉棟

中央操作室

製造工程の運転操作、監視を行います。
デカンター排水処理設備

澱粉工場排水は、30万都市の排水と同じくらいの負荷があります。この排水を浄化し、河川へきれいな水として戻しています。
排水処理を行うときに出てくる「バイオガス」も蒸気に変えて、澱粉の製造工程で使っています。