畜産事業

士幌町は搾乳牛(ホルスタイン種)約20,000頭、肉牛約56,000頭(ホルスタイン種約29,000頭、交雑種約24,000頭、黒毛和種約3,000頭)を飼養する一大畜産産地です。

JA士幌町の畜産部門では生乳分析や繁殖技術の研究、家畜診療部門を持つ強みを生かした傷病防疫対策、家畜飼育の技術指導をトータルで行い生産性の向上を図っています。

畜産センター

(1)家畜診療課

士幌の特徴は、獣医師・授精師スタッフが農協の職員として働いていることで、現在は獣医師16名、授精師2名が、毎日、組合員が大切に飼養する牛を診療・人工授精しています。

(2)集乳所

集乳所では、より良質な生乳生産に向けて農協自ら生乳検査を行い、迅速な検査結果連絡と乳質や飼養管理の改善指導、搾乳機器の点検等を行っています。また、酪農家が使用するバルククーラー(乳業工場へ向かう集乳車が来るまでの間、牧場で搾乳した生乳を保冷するためのタンク)は農協が所有し、規模拡大に伴う施設投資を軽減させるため無償リース方式となっています。

(3)乳牛検定組合・酪農ヘルパー組合

また、士幌町の酪農家は、全国で初めてAT検定法を採用した「乳牛検定組合」に全戸加入しており、毎月、全頭検定を実施し、検定データは集乳所、診療、授精などのデータとリンクし、独自の「損防事業」として組合員巡回指導に役立てており、全国でも例を見ない畜産指導事業を展開しています。

この畜産農家を色々な角度からサポートする上記組織が一体となって畜産センター内のワンフロアで業務を進めています。

家畜購買事業について

JA士幌町は、日本有数の畜産地域において、ホルスタイン種の乳牛や肉牛の改良に積極的に取り組んでおり、日本一の家畜購買頭数を誇り、家畜購買事業を通じて全国の畜産事業に大きく貢献しています。

営農指導について

JA士幌町は、畜産営農指導に力を入れており、畜産生産者の経営に大きく貢献しています。特に、全戸が「乳牛検定組合」に加入し、毎月の検定データを集乳所や診療、授精などのデータとリンクさせ、独自の「損防事業」として組合員巡回指導に役立てています。このような取り組みは全国でも例を見ないものであります。

また、全国屈指の飼養頭数を有する肉牛事業において、徹底した飼養管理マニュアルによる高品質な牛肉生産を通じ、「しほろ牛」ブランドを確立しています。

営農指導を通じた付加価値事業が士幌町の畜産業の発展に寄与し、持続可能な農業の実現に貢献しています。

TOPICSトピックス

  • しほろ牛
  • 農協記念館
  • 士幌町農業担い手支援協議会