選ばれる産地 しほろの豆
かつては「赤いダイヤ」とも呼ばれた小豆。
小豆をはじめとした豆類は豊凶作の差が激しく、いかに安定した収量を確保するかが栽培のカギを握っています。
十勝は全道においても豆類の作付けが多い地帯。それは豆類の栽培に適した地帯である所以。
安定した品質・量を全国各地の消費地へ届けることが、原料供給産地としての責務であると考え、「選ばれる産地」を目指し、日本の食文化を支えて行きます。
大豆 | ユキホマレR、ユキシズカ、いわいくろ 等 |
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小豆 | エリモショウズ、エリモ167、きたろまん 等 |
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金時 | 大正金時、福勝 等 |
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生育過程(小豆の場合)
播種・鎮圧(5月)
2週間程度で出芽(小豆)
カルチやホーでの除草作業
作付けカレンダー
黄金色に輝く十勝畑の小麦
士幌町の小麦は、秋播き小麦の「きたほなみ」という品種を栽培しています。前年の秋に種をまき、雪の下で春を待ち成長した小麦は、主幹畑作4品目の中で、トップバッターで収穫期を迎えます。小麦の収穫では、畑作農家が互いに協力し、大型コンバインでまたたくまに収穫します。収穫された小麦は、農協の乾燥調整施設で出荷を待ち、主に大手製粉メーカー様に販売され、中力粉(日本めん用)として使用されています。
品種及び用途
品種 | きたほなみ(秋播き) |
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用途 | うどん・ひやむぎ・即席めん等の日本めん用 |
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生産量・消費量
R5 | 15,150t |
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R4 | 13,055t |
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R3 | 17,211t |
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生育過程
播種・鎮圧(9月)
根雪前(12月)
小麦は雪の下で越冬します
融雪作業(3月)
砂糖大根とも呼ばれる作物 てん菜
士幌町の畑作経営は、『馬鈴薯』『小麦』『てん菜』『豆類/スイートコーン』の4品目を毎年順にローテーションして栽培する4年輪作体系を基本技術としています。その中でも、『てん菜(ビート)』は、「砂糖大根」と呼ばれるホウレンソウの仲間で、日本では冷涼な北海道だけで栽培され、根の部分に糖分を含んでおり、成長すると直径約15cm重さ約1kgになる砂糖の原料で、てん菜の根1kgからはおよそ160gの砂糖がとれます。十勝は北海道内一のてん菜作付面積を誇っており北海道の畑作農業において重要な作物です。
また、てん菜は砂糖原料とならない葉の部分は、畑にすき込むことで畑の栄養分となり、砂糖の製造過程での副産物であるライムケーキは、酸度矯正・石灰質の補給として畑に散布されています。
最近では、砂糖として消費されるだけではなく、「てん菜を牛のエサとして利用する」新たな取り組みにもチャレンジしています。
生産量・消費量
R5 | 128,905t |
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R4 | 111,726t |
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R3 | 153,740t |
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生育過程