BUSINESS
事業紹介

事業紹介 business

トレーラーの仕事

 当社では、主に3種のトレーラーを荷物ごとに使い分けています。

  1. ダンプトレーラー
  2. 平トレーラー
  3. ウイング車

 それぞれの主な用途をご紹介したいと思います。

アルミ製29tダンプトレーラー
ダンプアップした状態の29tダンプトレーラー

 積載量では日本国内最大級となるアルミ製29tダンプトレーラーや、フレコンバック製品を主体とした平トレーラーとウイング車を利用し、以下の荷物を輸送しています。

1.飼料原料

 主に釧路市西港の全農サイロ株式会社釧路支店様で集荷し、士幌町内のホクレンくみあい飼料株式会社十勝工場様へ納品しています。納品した原料は工場内で配合・加工後、配合飼料となり、各畜産農家様へ出荷され牛の肥育に利用されます。
 令和4年度の輸送実績は135,000tに上り、十勝の畜産業の根幹を担っています。

荷積みの様子
荷卸しの様子
荷卸し中の飼料原料

2.肥料原料

 広尾町十勝港のホクレン肥料株式会社十勝肥料センター様で集荷し、芽室町内の同工場へ納品しています。納品した原料は工場内で製品化され、各畑作農家様によって利用されます。令和4年度の輸送実績は25,700tで、畑作農業の基盤強化に貢献しています。

荷積みの様子
荷卸しの様子
肥料原料輸送には平トレーラーも活用しています
納品中の様子

3.農産物(ビート)

 士幌町内で生産されたビート(てん菜)を畑や土場から集荷し、清水町にあるホクレン清水製糖工場様まで運搬しています。
 ホクレン清水製糖工場様へビートを納品している近隣5町村の中では、士幌町の生産量が最も多く約41%を占めており、これまでの輸送最盛期には10tダンプ換算で100台にもなる車両数でビートを運んでいました。
 しかしながら、深刻化しつつあるドライバー不足にあって、10~11月という限定された期間に100台もの車両を集める事は年々難しくなっており、将来の輸送に支障をきたさない体制作りが喫緊の課題でした。
 そのような状況の中で、令和4年度から士幌ビートセンター(ビートの一時堆積場)が開設される事となり、一定量のビートを士幌町内で荷卸し保管出来るようになったため、これまでより25台少ない75台で輸送をまかなえるようになりました。
 こうしたホクレン清水製糖工場様の動きは、収穫期の車両確保に苦しむ他の農産品関連施設や工場からも大きな注目を浴びています。

収穫され、畑の土場に山積みされたビート
ショベルを使って積み込まれていくビート(1)
ショベルを使って積み込まれていくビート(2)
多くの車両が必要とされるビート輸送では、一度に3台分の量を積載できる当社の29tダンプトレーラーが大活躍しています。

4.配合飼料(フレコンバック入り)

 主にウイング車にて、釧路市西港の全国酪農飼料株式会社釧路工場様や、ホクレンくみあい飼料株式会社釧路西港工場様で荷積みし、当社飼料倉庫にて荷卸ししたのち保管しています。
 こうしたフレコンバック入り配合飼料は、士幌町内の各畜産農家様まで当社が運搬し、牛の肥育に利用されます。
 全国酪農飼料株式会社様の取り扱い量は年間30,000t近くあり、ホクレンくみあい飼料株式会社様と同様に、士幌町の畜産業とは切っても切れない関係です。

ウイング車に積載されたフレコンバック入り配合飼料
当社飼料倉庫に保管されているフレコンバック入り配合飼料

ダンプの仕事

 当社では、主に3種のダンプを荷物ごとに使い分けています。

  1. 10tダンプ
  2. 増tダンプ
  3. ファームダンプ(土砂積載禁止車)

 それぞれの主な用途をご紹介したいと思います。

1.火山礫、火山灰の運搬

 士幌町では、火山の噴火に由来する火山礫や火山灰と呼ばれるものが採掘できます。

火山礫(全体的に赤い色味があり、砂利に近い特性を持っています)
火山灰(薄黄色やグレーといった色味が多く、見た目は砂に近いです)

 火山礫は砂利よりも安価なため、建物の下地や舗装の路盤等に利用されたり、舗装していない道路へ砂利の代わりに散布されたりしています。

建物の下地に利用される火山礫
火山礫を道路に散布している様子

 火山灰は主に農産物や農機具を置く土場に利用されています。下地に火山礫を入れ、その上に火山灰を敷く事で水捌けの良い土場になります。

土場に置かれたビート

 こうした火山礫や火山灰は主に10tダンプや増tダンプを使い運搬しています。
 増tダンプは10tダンプと比べ荷台が長く、1回でより多くの荷物を運べるため、スペースの広い現場で重宝しています。

2.時間チャーター

 自社の荷物を運搬する以外に、工事業者様等の要請で現場にダンプを派遣し、掘削した土や砂利を運搬する事もあります。こうした場合には、時間チャーターとして料金を頂戴しています。

3.農産物の運搬

 トレーラーの項目でご紹介したビートの他、スイートコーン(とうもろこし)の運搬も行っています。農産物については、まだまだ大型トレーラーが入っていけない積み場も多く、そのような場所ではダンプが活躍しています。

スイートコーン積み込みの様子

 ファームダンプは増tダンプよりも更に荷台が長く、より多くの荷物を積載できますが、土砂積載禁止車のため、火山礫や砂利といったものは運搬できません。
 当社では主にビートやスイートコーンといった農産物輸送に使用しています。

ファームダンプ 荷台の長さは8m程あります。

バルク車の仕事

配合飼料の運搬

 トレーラーの項目でご紹介しました「飼料原料」を配合・加工したものを「配合飼料」と呼んでおり、バルク車はその配合飼料を士幌町内の各畜産農家様へ運搬しています。ホクレンくみあい飼料株式会社十勝工場様や自社飼料保管庫にて配合飼料を積み込み、納品先へ到着したのち、敷地内の飼料タンクやバンカーと呼ばれる飼料置き場に荷卸しします。

ホクレンくみあい飼料株式会社十勝工場様の荷積み場
バルク車の荷台に設けられたタンクへ配合飼料を積載
納品先の飼料タンクへ配合飼料を入れている様子(1)
納品先の飼料タンクへ配合飼料を入れている様子(2)
飼料用バンカーへ配合飼料を荷卸ししている様子

 令和4年度の輸送実績は、ホクレンくみあい飼料株式会社様と全国酪農飼料株式会社様を合わせ約134,400t弱あり、原料から製品輸送までを担う当社の役割は士幌町の畜産業にとって非常に大きなものと言えます。

冷凍枝肉懸垂車の仕事

枝肉の運搬

 士幌町で育てられた肉用牛は、帯広市にある株式会社北海道畜産公社十勝工場様にて屠殺され、半身の枝肉となったものを当社が士幌町振興公社様へ運搬しています。

集荷先である株式会社北海道畜産公社十勝工場様
納品先である士幌町振興公社様

 当社唯一の冷凍車である枝肉専用懸垂車は、芽室町にある有限会社東洋油圧機工様の独自技術にて製作された、枝肉を吊ったまま積載できる特別な車両です。

有限会社東洋油圧機工様にて製作された枝肉懸垂車。側面ではしほろ牛をアピール
しほろ牛のシンボルマークが新しくなりました!

 かつては枝肉を床に重ね置きしていましたが、傷の発生や冷気のムラによる品質低下、それに伴う衛生面の懸念等、多くの課題がありました。
 この枝肉懸垂車はそうした課題を克服しただけでなく、天井にレールと滑車を取り付ける事で庫内搬入しやすくなり乗務員の負担は大きく減ったうえ、枝肉を縦に吊るす事で庫内に無駄な空間が無くなり、従来より多くの枝肉を積載できるようになりました。
 枝肉は半身1本が200~300kgあり非常に重いのですが、これまで天井部分や荷台そのものに故障や不具合が起きた事は一度もなく、その事実が東洋油圧機工様の高い技術力を示しています。

滑車のおかげで人力移動ができるため、作業効率が非常に良くなりました。
納品後は士幌町振興公社様にて各部位に切り分けられ出荷されます

重機の仕事

 当社では大きく分けて2種類の重機を多用しています。

 まずはバックホウを使用した主な仕事のご紹介をさせて頂きます。

1.火山礫、火山灰の採掘・製品製造・積み込み

 ダンプの項目でも記載しました通り、士幌町では火山礫や火山灰が採掘できます。
 それらの採掘はバックホウで行っており、山あるいは平地を掘削して火山礫(火山灰)を取り出しています。

バックホウで山を掘削し、火山礫を採掘している様子

 火山礫はそのままでも下地や路盤材として使用できない事はありませんが、ある程度石のサイズを整えたほうが使い勝手が良いため、当社では専用の機械を使って80mm以下のものと40mm以下のものを製造しています。

バックホウの奥に見えるのが、火山礫を砕いて細かくする機械です
こちらは一定サイズ以下のものだけが網を通過するよう作られたふるい機です

 こうした機械を使用し製造された火山礫は、加工した製品として販売しています。

製品となり堆積された火山礫の山(左が80mm以下、右が40mm以下のもの)

2.土場造りと除礫(じょれき)作業

 農産物や農機具を置くための土場をバックホウを使って施工する事もあります。一般的には、バックホウで土場予定地を掘削→掘った残土をダンプで運搬→火山礫(火山灰)をダンプで搬入→バックホウで火山礫(火山灰)を整地して仕上げ(完了)という流れになります。
 また、畑の土から石を取り除く除礫(じょれき)作業も、バックホウを使い行っています。

 そんなバックホウと並んで使用頻度の高い重機がショベルです。

 次にショベルを使用した主な仕事のご紹介をさせて頂きます。

1.火山礫、火山灰の製品製造・積み込み

 火山礫(火山灰)の製品製造では、バックホウとショベルの連携が重要です。
 機械に投入された火山礫は製品として出てきますが、そのままにしておくとどんどん山となり最後は機械の出口が詰まってしまいます。そのため、ショベルが出来た製品を掬って製品置き場へ移動させたり、製品を取りに来たダンプに積み込みを行ったりしています。

火山礫を掬うショベルの様子

2.農産物の積み込み

 ショベルはビートやスイートコーンパルプ(実を取ったあとの残りかす)の積み込みにも使われています。特にビート積み込みは士幌町内の畑や土場を移動する必要があるため、自走でき小回りのきくショベルが必須となります。

3.除雪

 冬期間は除雪作業も請け負っており、ショベルで各所の除雪を行っています。降雪が多く排雪が必要になった時は、ダンプへ雪の積み込みも行います。

産業廃棄物中間処理の仕事

 当社では、数多くある産業廃棄物のうち、がれき類(コンクリートとアスファルト廃材)の受け入れと処理、再生材の販売を行っています。

 火山礫と同様、機械を使って破砕(区分としては中間処理となります)し、細かくなったものを製品(再生材)として販売しています。

コンクリートを機械で破砕し、再生材を製造している様子
手前に見えるのが再生材で主に路盤材として再利用されています